【投資の勉強】いまさら聞くけど”イールドカーブ”ってなに?
こんにちは。おうちスキーです。
突然ですが、本ブログは「うわー勉強になるー!無料でいいのこれ!?」ではなく、普通の主婦の等身大の投資日記です。
そのため、見栄も恥じらいもありません。
だから!今更だけど!Google先生に「イールドカーブって何ですか?」と聞いてみました!
市況のニュースやブログで見掛けては「なんかよく分かんないけど、今は暴落前の状態に近いわけね」というふんわりした理解でしたが、折角ブログをやっているので覚書的にまとめてみます。
そもそもイールドカーブとは?
イールドカーブ(英: Yield curve、利回り曲線)とは、残存期間が異なる複数の債券などにおける利回りの変化をグラフにしたもの。横軸に残存期間、縦軸に債券などの利回り(投資金額に対する利息の割合:1年間)をとる。
ふむふむ。ってことは、各国毎にイールドカーブはあるわけですね。そして、普通は短期債券より長期債券の方が利回りが良いからグラフは右肩上がりになるのが一般的であると。そうですよね、期間が長い程リスクを取ってるので、リスクプレミアムがついてもらわないと割に合わない。
現在良く聞く”イールドカーブのフラット化”とは、このグラフの傾きが平坦な状態のこで、暴落サインと言われている”逆イールドカーブ”とは短期債券の利回りが長期債券のそれを上回り、右肩下がりになることってことですな。
また、傾きが急になりすぎることを”スティープ化”と言うそうです。
逆イールドカーブってなんでなるの?
その前に、今のイールドカーブを見てみます。
https://jp.investing.com/rates-bonds/usa-government-bonds
1年前、1カ月前と比べて、確かに傾きが平坦になっています。巷で騒いでるのはこれかー。
でも、これ、なんでこうなるのでしょう?
FRBが上げる上げるっていってる金利は短期金利で、長期金利は市場が決めるものらしいです。なので、短期金利が上がったのに市場が長期金利を上げる方向で反応しなければ長短金利差は縮まってカーブがフラットになります。
市場がイールドカーブを決定する要因は諸説あるようですが、要は「10年20年先はどうせ今より金利低いんでしょ?」って思ってる人が沢山いるから上がらない、ということらしいです。
そもそも、現在の利回りと債券価格(市場に「この利回りと残存期間の債券いらんかね?」と売りに出して買い手が付く価格)は逆相関です。今の利回りが高ければ、昔の安い利回りの債券は不人気になるので価格が下がるってことですね。
もし将来的に金利がもっと上がると予想するなら、残存期間の長い債券は利回りをもっと高くしないと誰も買ってくれません。なので、右肩上がりのイールドカーブになります。
でも金利が下がると予想された場合、将来的に債券価格は上昇する可能性があるため、今の利回りでも得する可能性が出てきて、そんなに利回りを高くしなくても長期債券は買われていきます。よって、イールドカーブはフラット化していきます。
景気が良くなるとFRBは金利を上げてバブル化を防ごうとします(今やってること)。逆に景気が冷え込むと、金利を下げて皆が投資をしやすい環境へともっていきます(金融緩和)。つまり、短期金利を上げたのに長期金利は上がらない、とは皆が「将来、金利を下げる必要のある不景気が来るだろう」と思っていることを示します。
よって、イールドカーブのフラット化や逆イールドカーブは下落相場の入り口サインになるわけです。
これだけ読むと「皆がそう予想しているだけじゃん」って話ですが、長短金利差により貸倒リスクを補てんしている銀行にとっては困った話になるそうで。お金を貸すリスクが高くなるので貸し渋りするようになり、イールドカーブが経済を先取りした事によって実経済が本当に冷え込んでいく、となるようです。
逆イールドカーブは実際に暴落警報なのか?
じゃあ、過去の暴落局面も逆イールドカーブ発生したのかどうかを見てみます。
S&P500のチャートとイールドカーブを比較できるめっちゃ便利なサイトがありますので、使わせてもらいました。
Dynamic Yield Curve | Free Charts | StockCharts.com
おおー!
最初の山の頂上付近。確かに2年~30年ものにかけて逆イールドカーブです。
続いて、次の山、リーマンショックの時はどうでしょう。
逆…っていうか、まぁ、フラットって感じですかね。
続いて、今どうなってるか見てみましょう。
いやまだ全然いけそうなんだけど?
ちなみにこれ、上記サイトにいって2006年辺りから確認していってもらうと分かりやすいんですが、イールドカーブがフラット化してからリーマンショック来るまで2年くらい掛かってます。ITバブル崩壊ではフラット化してから早いのですが、リーマンショックの時はこれだけ時間が掛かっているってことは、
・イールドカーブは先行指標だが、いつくるかは測れない
・イールドカーブ=暴落警報とみんなが分かっていて対策を取った結果、暴落し難くなり、来る時間が延びた
とか、そんなことなんじゃないかと思ったり。
まとめ:暴落するかはよくわからんが日本はヤバいんじゃないか
まとめです。
月並みですが、イールドカーブは気にしつつもあまり当てにしないで、もしもの時を考えて行動した方が良いと思いました。形だけみれば、まだもうちょっといけそう。
むしろ米国が短期金利を段階的に上げていき、イールドカーブがフラット化に近い形になったとしても、次の〇〇ショック時は金融緩和する余地があるのでさっさと金融緩和しそうです。で、結局はリーマンショックと同じように他国を踏み台に一番に立ち上がるジャイアニズムを見せてくれるような気がします。
逆に、短期金利マイナスまでいっちゃってる日本の方がヤバいと思いました。もし今不景気が来たって緩和する余地がありません。欧州も上げるって言ってるし、日本も金利上げた方がいいんじゃ…?
リーマンショック時はアメリカがさっさとV字に回復し始めた横で、日本は数年のたうち回りました。政権交代させちゃったりしたのもあったとは思うんですが、次もアメリカよりは長く低迷するんでないの?
一月からイマイチすっきりしない踊り場相場が続いていますがこのまま下げたとしても、将来的に大暴落するよりはずっとマシという気持ちで見ています。
ま、円いっぱい持ってからそう思えるんですけどね。キャッシュポジとは大事だと思います。
地震だなんだやっててVTIはまだ買えてない…。宣言しといてなんかすみません。
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