楽天高配当株式インデックスファンド（楽天VYM）の謎
こんにちは。おうちスキーです。
おうちスキーは人気の海外ETFであるVYM（いわゆる本家VYM）を持っています。
一方、最近は通称・楽天VYMと言われる”楽天高配当株式インデックスファンド”が、積み立てNISA商品として人気らしいです。
楽天VYMは、本家VYMを『少額買付け・ノーロード・積み立て可』に魔改造してくれている商品ですので、「本家VYMが本当は欲しいけど、積み立てNISA対応してないから楽天VYM買う」という意見は分かります。
たださ、おうちスキーは楽天VYMについて謎に思っていることがあるんですよね。
謎１．配当出ないのにそのネーミングどうなん？
いや、わかってる。わかってるよ、高配当ってついてる意味は！
高配当の株式を買い付けるVYMを買い付けるから高配当なんだよね？
でも、名称から受ける印象ってあると思うんですよー。配当ってつくと「あら配当出るのかしら？」ってイメージで思っちゃうんじゃないかなー。だから楽天VYMが無配当らしいと知った時のおうちスキーったら
「配当でないのに高配当っておまっ…！（笑）」
って思っちゃったわけですよ。でもまぁ、これは本質的な謎ではない。
謎２．配当金はどこにいくの？
おうちスキーの口座を見ると、３月３０日にVYMより配当金が出ています。
ってことは、楽天VYMは無配ですが楽天自体にはVYMより配当金が出ているはずです。
分配金が出る投信を買って”分配金再投資”とした場合は、再投資分だけ口数が増えますが、最初から無配の場合は口数の増減はないはず。（株だと配当金、投信だと分配金て呼ぶ）
でも配当金により自動で楽天がVYMを買い付けてくれているのだとすれば、その分だけ見掛け上の基準価格は上がらないとおかしくない？
Before: （楽天VYMの全評価額）÷（全口数）＝（基準価格）
After: （楽天VYMの全評価額＋配当金）÷（全口数）＝（基準価格）
ってことはさ、そのうち楽天VYMがベンチマークとしている円換算の”FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス”と連動しなくなるんじゃないの？
せやかて工藤、３月月次レポートだとインデックスに連動しとるで？
配当金が反映されるのは４月のレポートだろ、バーロー。
やりたかっただけ。
４月のレポートを見れば謎は全て解けるんでしょうが、配当金の行方について考えてみました。
①インデックスが実は配当金再投資後のインデックスになってる（多分違う）
②インデックスをオーバーパフォーマンスしていく（皆が期待してるのはこれ）
③運営費用に消える（しょんぼりパターン）
②だと皆ハッピーなので是非そうなって欲しい。③ならバーロー投信に認定です。
ちなみにETFを買い付ける投資信託において、本家ETFを直接買い付けるより無配の投資信託の方が税金の先送り効果があるって話については、おうちスキーは懐疑的です。
『ETF→ファンド→個人と分配金を出した後、個人が分配金を再投資する』よりは『ETF→ファンドの配当金をファンドが勝手に再投資する』方がお得だとは思いますが、個人でETFを買付けするとの税金の支払いは変わりません。むしろ個人で控除申請した方がマシじゃない？
ETFを買い付けるファンドの存在意義は、少額をノーロードで買付けられるのみだと思うんだけど。
みんな配当金の価値を過小評価してない？
ところで、税金の話になると無配の株や投資信託が正義のように言う人もいます。
確かに、配当金が出るとその分だけ税金払わなきゃいけないし、だったら無配にして企業がその分を事業に投資した方が結果的に良くなるよねって話は、わかる。凄く分かるし、まさにその通り。
でも、配当金って現金だよ？
勝手に事業に投資する、無配にしてファンド内で再投資するってことは、強制的にその企業なりファンドなりを買うことで、そこに選択の余地はありません。
一方で配当金なら、別の会社の株を買うなり、リバランスで他ファンド買うなり、新規の別ファンド買うなり、生活費にするなり、貯金にするなり、暴落時の心の支えにするなり可能性は無限大。地味に最後のやつ大事。人間だもの。
税金支払ってお金に選択肢っていうオプション付けるのが配当金なんだとおうちスキーは思うので、「配当金が出てもこれしか買わない！」と強い信念でもって投資している人以外には、配当金の価値ってもっとあると思うんだけどなー。
それはそれとして４月の楽天さんのレポートが楽しみです。
おうちスキーが何か見落としていてバーローの可能性も十分ありますので、投資は自己判断でね！
