何を見て投資判断をするべきか。ド下手なりに考えてみた。
こんにちは。おうちスキーです。
バイ&ホールドを決意して投資しても、今のように市場が不穏だと「株を売ってキャッシュポジにした方が良いのかな」「債券に買い替えた方が良いのかな」と迷いが生じますよね。
今年投資を始めた人は殆ど含み損じゃないのー?
暴落するとかショート仕込んだとかって声がSNSで聞こえる中で本当に都合よく下がるもんかしら?と思いつつ、何を見て投資判断をすべきか自分なりに考えてみました。
人の意見を参考にすると後悔する
不安になると他人の意見を参考にしたくなります。
長く市場で生き抜いている人の意見は機知に富んでいることが多く勉強にはなります。が、最後の判断は自分でしないと絶対に後悔します。っていうか後悔した経験しかないわ。
・長期投資なのにトレンドフォロー型の投資家さんの声を参考にする
・個別株なのにインデックス投資家の「淡々と買っていく」に安心感を得る
あるあるですが、これある意味で神頼み投資です。不安になっている時ほどSNSは見ない方が良い!と私は思っています。
じゃあ投資判断てどうやるのさ?
そうは言っても、今、買いなのか売りなのか。機会損失覚悟でキャッシュポジ抱えて寝てるべきなのか。その判断をどうやってすればいいのでしょう?
絶対にこれだというものは私にもないのですが、いくつか参考にしているものがあります。
①CAPEレシオ
CAPEレシオは、過去十年の実績利益の平均値と物価を加味したPERです。
25以上になると市場が過熱気味と言われていますが、国別の平均値からの乖離を見て行った方が良いと私は考えています。
記事の中で紹介しているサイトはこちら↓です。
また、直感的には↓のサイトも分かりやすいです。
これを見ると、この程度の調整では米国市場はまだ高値圏だし、他の市場も凄くお買い得とまではいかないのかな、と判断できます。
新興国を見ればわかると思いますが、CAPEレシオが低いからすぐに上がるというわけではないです。寧ろ、短期的にはまだまだ下がるパターンが多いようにすら思います。
ただ、長期的に見た時に今の株価が高いのか安いのかの判断基準として、私は良い指標なんじゃないかなーと思って使っています。
②株と債券の期待利回り比較
債券価格が上がると株価が下がると言われているのは、みんなが「株でリスク取るより債券買った方が良くない?」と考えて資金がそちらに流れるからです。
では、今はどっちに投資した方がお金を有効に使えるのでしょう?
こちらのサイトが凄く勉強になります!
平常時において 株式の期待利回り>債券の利回り となります。
リスクが大きい分だけリターンが大きくならないのオカシイよね、って話ですのでこれは感覚的に理解できます。しかし、市場が過熱してくるとこれが逆転するんですねー。そんな事あるんだと目から鱗でした!
株式の期待利回り=1/PER
これを実際に調べてみます。
FF金利は、下記のサイトで見られます。現在は2.25%です。
Federal Reserve Board - Open Market Operations
株式の期待利回りです。ダウとかS&P500のPERはこちらで見られます。
P/Es & Yields on Major Indexes - Markets Data Center - WSJ.com
でも今回は実際に投資したい対象で見てみます。
皆大好き米国株ETFのVTIをMorningstar(海外)で検索し、VTIのページのPortfolioを開きます。
真ん中辺りにある表中の、赤線で囲った部分がPERになります。
これでみると、VTIのPERは16.63で、期待利回りは6.01%になります。
なので、VTIの期待利回り>FF金利 となっています。
ちなみにFF金利ではなくBNDの利回りでも比較してみます。
債券ETFの場合はSEC Yield%という所ですね。現在は3.39%です。
これでみても、まだVTIの方が期待利回りは高い事が分かります。
なお、CAPEレシオもPERを厳しめに考えた指標ですので同じように使って考えてみます。
米国の大型株のCAPEレシオは30.1となっていますんで、期待利回りは3.32%です。
BNDの方が利回りいいじゃん!!!
ここから考えると、リスク高い米国株を買うなら、値動きの緩いBND買った方が良いかな。まだ下がるかもだし通貨リスクもあるけど、長期と割り切って新興国株を積立て行くのはありよりのあり!ってなります。
指標を使ってこんな感じで多面的に考えてみると、現金比率は高めでリスク管理してるので、今ある株はこのまま持っといてみよう…来年の積立NISAは新興国厚めに設定していこうかな…というように、自分で判断できます。
SNSで賢人の言葉を漁るよりは納得感ありません?(これが一番重要)
まとめ
・何でもいいから自分の投資判断基準を持とう
・CAPEレシオは長期投資の指標として、割安割高判断には使える
・株式利回りと債券利回りの比較はシンプルで分かりやすい